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わたしは自分がなにを感じ―なにを考え-ているかを書いてみたいと思う(キケロ)
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フランソワの日記

002


兄さんと姉さんと合流出来たのは、不幸中の幸いだった。
無論、兄さんが喜んで私の合流を歓迎したわけでないのは百も承知だ。
だが昔のように―まだ幼い時、兄さん(無論あの当時から嫌がられたが)の後をついていって姉さんと3人で近くの森を探険したような、あの日々に似たものがあって私はとても嬉しい。


ところで、この城にはいくつか塔があるのだが―

その1つに住んでいる奇妙な―細いが背の高い、がっしりとした体つき(何だか矛盾してるような気がする…)の老人、ル・モンテスから「スヌープチェリ」という…何か宝物を探して欲しいと言われた。

何でも前にも拾ってくれた者がいたらしいが、また無くしてしまったのだという。
その前に拾ってきた者たちについては、心当たりがある。

黒甲冑の男―
それを聞いて私も兄さんも顔を合わせた。


…ラーナのオズワルド…


どうやら、向こうのパーティーは二人だけという情報をル・モンテスから聞きだした後、私たちは再び城の探索に戻った。


どうやら、ラーナのパーティーと私たち以外に何人かの人間がこの城にはいるらしい。
その一団と出会った。

いかにも汚らわしい山賊・盗賊・追い剥ぎの類だ。
髭と髪を伸ばし放題にしたその容姿は見るからに不潔そのもので、下卑た笑い声を立てている。
城の障気に耐えられずに気が触れたのだろうか。
彼等は私たちを見るなり、ぎらりと目を光らせて剣を振り回して襲いかかってきたのだ。

全部で9人―

私や兄さんがいかに筆頭騎士で、姉さんも猛将であったとしても―
あまりにも分が悪い。

「ここは一旦引こう!」

「何だと!!怖じ気づいたか、フランソワ!」

兄さんはそう言うが―

「いいや、逃げた方がいい!!」

姉さんは私に同意してくれた。

「何だと!テレジア、貴様もこの馬鹿弟の臆病風に当たったのか!」

「そうじゃない!! 兄上の体力が無さすぎるんだ!」

そう言うなり、私と姉さんは兄さんの両腕をそれぞれ抱えて猛ダッシュした。
相手は追いすがろうとしたが、それをも振り切った。

だが、ただではすまなかった。

相手の投げた投剣ダークが―兄さんの左脇腹に深々と刺さったのだ。
思わぬ深手に兄さんはよろめくが、私たちが両腕を持っていたおかげで何とか一緒に逃げおおせた。





「どういうことなんだ、これは!!」


HP覧を見て、兄さんは愕然とした。
私と姉さんは10以上あるのに、兄さんはたったの5しか無かったのだ!

どうやら、キャラメイキングの時に、HPにあまり数値がいかなかったのだろう。
(その代わり力と生命力は私たちパーティーでは一番だ)


「…下手をしたらクリーピング・バイン(つるくさの魔物。ちなみにウィザードリィ6の最弱モンスター)にも負けるやも知れませんな」

姉さんが気の毒そうに兄さんを見る。

「まあ兄さん。レベルアップしたらHPも大幅に増えるだろうし」

「…」


***
実話です。
フェルディナントのHPの低さに呆然としました。
無事、このパーティー、クリア出来るかしら…(どきどき)
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