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わたしは自分がなにを感じ―なにを考え-ているかを書いてみたいと思う(キケロ)
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…ここの作者は俺のことが嫌いなのか?

本の通り、ボタンを押したところ、
祭壇の表面が大きく開き、中から暗闇に通じる穴が現れた。
穴の中に飛び込み、ドサッと言う音と共に落下した。

だが、

「兄上、すまない」

「いやあ、兄さんがクッションになったおかげでテレジア姉さんも私も無事ですよ」

この野郎…

テレジアはともかく、何でこいつまで俺の上に落下してくる。
俺一人だけがダメージを喰らうとはどういう事だ。(--メ)

ところが悪い事は立て続けに起こるらしい。
目の前の門の格子が開き、向こう側で何かが動いているのが目に入った。
門の向こう側で何かがまたもや素早く動いた。
それが矢のようなスピードで襲ってきたとき、唯一目に映ったのは、何かが動く微かな残像だけだった。
全長10フィートほどの巨大な矢の正体は、緑色の大蛇だった。

「兄さん危ないッ」

あの大蛇め、弱っている(と見えた)俺を集中的に狙ってきやがる…。
どうせ狙うなら、フランソワを狙えばいいものを…

と気付けば、すでにフランソワとテレジアは無事に物陰に隠れ、俺一人「かくれる」のに失敗していた。

…おい、プレイヤー!!
俺を殺す気かッ!!(怒)

気付けば、3ターンほど俺は失敗しつづけ、やっとかくれた時にはすっかり毒に犯され、あと一歩で死ぬ所だった。
だが、俺がかくれたのと同時に、フランソワの水系攻撃魔法「アイスボール」が蛇にクリーンヒットしてトドメを刺した…。

…くそ、これで何度目だ、手柄横取りされたの!!

毒なのか吐き気なのか分からないが、ともかくテレジアのススメに素直に従い、毒消しの薬を飲み(まずいんだな、これが…)
傷薬を使い、身体の不調を治した。
腫れて青紫になった傷口は徐々に元に戻り、軽い傷程度まで収まった。

「ああ、良かったですね、兄さん。なんたって、兄さんが頑張ってくれないと…」

なんか、こいつ(フランソワ)、勘違いしてるんじゃないか…。
というか、前々から鬱陶しい男だったが、最近懐いているような馴れ馴れしくなっている。
もしかしたら、この前いきなり落ちてきた天井の梁に頭をぶつけた時に、俺とこいつが敵対してるという事を忘れてしまったのかも知れない。

とりあえず、開いた鉄格子の門を通って地下へ向かった。
地下の通路はいくつにも分岐しているが、どれも鉄格子で通れない。
唯一つ通れる場所と言えば、「*危険地帯*」と書かれた坑道だけだった。

「危険地帯か…ぞっとしないな…」

テレジアでさえ、何か入るのを躊躇わせるような不気味な洞窟だった。
だが、この城のほとんどの部屋は全部見てしまったようなものだ。
それでも、クィークェグの求めている海賊の秘宝のてがかりは見つからなかった。
もしかしたら、この洞窟の奥にあるのかも知れない。

恐る恐る坑道に入って行き、東から順番に探索を続けていくと、巨大なミミズが現れた。
頭からかじりつこうとしてくる黒光りする大ミミズだ。
頭を狙い飛び込んできた瞬間、両手に持った長剣で迎撃した。
ミミズは長剣に突き刺さり引き裂かれた。
通路の袋小路まで来ると、沢山の骨がこの怪物の住処に転がっていた。
ここの怪物が、かなりの大喰らいだったのは間違いないだろう。
ここにムリヤリ引きずりこまれた犠牲者の遺物の欠片もいくつか残っていた。
破片の殆どはただのゴミになってしまっていたが、まだ使い物になりそうなものが一つ見つかった。
それはつるはしだ。これで壁を掘ることができる……そう思い近くの壁につるはしを突き立ててみたが、崩れそうもない。

「兄さんならイケるかと思ったんだが…。これはもっと柔らかい壁を崩すのに使うためのものらしいな…」

俺をブルドーザーか何かと勘違いしていたのか、フランソワ…。

別な通路を歩いてみると、散らばった骨を見つけた。
散らばった骨々は、少し冒険が過ぎた哀れな人々の末路を語っているかのようだった…。
骨の間を探ってみると、気になる鍵が見つかった。
どうやら、看守の鍵とは別の、牢屋の鍵らしい。

壁を調べてみると、最近そこを掘り返し、更にその後を石で埋めた後が見つかった。
まるで誰かが通路を掘り、そのあとを塞いでいったかのようだった。
つるはしで壁を崩した後ろには、金属の箱が置いてあった。
箱を開けてみると、長い棒、鉄の盾、磨かれた石が複数、飛刃の巻物を見つけた。

更に別な通路を歩いてみると、洞窟の入り口から落ちた石が、トンネルを潜る通路を塞いでいる。
その石はびっしりと積み重なっており、とても手で除けることはできそうになかった。
つるはしを使い、石を砕いて取り除くと、道が開けた。


「…って、何で俺ばかりにやらせるんだよ!」

「兄上がつるはしを持っていますし…」

「大体こういうのは長男の仕事と相場が決まってるんだろう?」

「貴様等、兄を何だと思って居るんだーッ」

いつもの様に喧嘩になりかけたとき、聞き慣れない言葉が聞こえた。
声からして女だ!!


女!!

うんざりしていた所だ!


見れば、奇妙な格好をした黒い女性達が目に入った。
顔には白い文様を書き込み、長い槍と盾を持っている。
しかも大胆なビキニ姿だ!
と、そのうちの一人が突然こちらを指差した。そしてあっと言う間に彼女たちは左の通路へ消え去ってしまった。

「兄さんが怖がらせるからだろう!」

「お前がどうせ色目を使ったんだろう!」

「兄さんじゃあるまいし!」

「なんだとッ!」

不毛な言い合いを弟としながらも、彼女たちを追ってみると、目の前にはまるで底なしの落とし穴のような巨大な渓谷が口を開いている。
その谷の向こう側では、奇妙な格好の黒い女性達が、蔓草で出来たロープを引っ張りながら、先を争って崖っぷちから立ち去ろうとしていた。
このままでは進むことが出来ないので、別な進路をとった。
通路の先の頭上には、上のほうに向かっている洞窟が暗闇へと続いている。

後を追うにも、何かロープがないと転落死は確実だ。

仕方ないので、洞窟の最奥まで進む。
先程の犠牲者たちを屠った、大食らいの魔物が出てくるのではないかと思っていたが、そんな事は無かった。
そこにはただ、足元に小さな動物の骨が散らばっているだけだった。
この洞窟に澄んでいる翼のある生き物の骨らしい…
何か変わったものは無いかと骨の欠片の間を探ってみると、
キラキラ光る金属やガラスの破片が見つかった。

光物が気を引いたのだろう。
これで足元に鍵が転がっていたことにも納得がいく。

これで手に入れた鍵は二つ。
数ある鉄格子をあけることが出来るだろうか。
それに期待しながら危険地帯を後にした。

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