小ネタで落ち無しですみませぬ(汗)
災禍の中心と呼ばれる迷宮に潜入し、地下八階に降り立った時
グランクールパーティーは戦慄した。
目の前には、自分たちとそっくり―いや、自分たちそのものが襲ってきたのだ。
「クローンか…」
クローヴィスの言葉通り、それはグランクールパーティーのクローンだった。
容姿だけでなく、全ての能力や特技までもがコピーされている。
戦闘は熾烈を極めた―
「おのれッ!!この偽物どもめッ」
ウェインの斧がクローヴィス(偽物)に振り下ろされる。
「このッ!!このッ」
なおも執拗にウェインの追撃が決まる。
「…ウェインめ…」
無論、クローン戦でガンガン攻撃してくれるウェインは助かる。
だが、いくら敵で、それが自分の姿を真似ている相手だからと言って、いい気持ちがするものではない。
まるでウェインは、普段の鬱憤を晴らすかのようにクローヴィスのクローン4体に襲いかかっている。
「貴様だって似たような事をしてるではないかッ」
ウェインの指摘通り、クローヴィスはウェインのクローン達をティルトウェイト(核撃)で真っ黒焦げにしていた。
いつもの数倍ほど光も音も凄まじかったような気がする―
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