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わたしは自分がなにを感じ―なにを考え-ているかを書いてみたいと思う(キケロ)
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今回は、第二弾みたいな形でどんな風に中世ヨーロッパの騎士が生まれるかをみていきたいと思います。


7歳頃~
早速騎士になるため、お家から出されて他の騎士の子供たちとともに城主のもとへ連れて行かれ、そこで訓練と教育を受ける事になります。
まずは身分は「小姓」からスタートです。
食卓での給仕の仕方や簡単な家事の処理を学びます。
勿論、この時点で身分は一番低く、城従のほかの人間からあれこれ私事を受ける立場で、使いっ走りに走らされたり、洗濯仕事をあてがわれます。
そしてやはり大事なのは基礎訓練です。
要視されたのはもちろん武芸全般です。

将来、職業軍人になる彼らは走ったりよじ登ったりなど体力を必要とすることをひたすら行います。
水泳や跳躍など現代の「体育」そのまんまです。

しかし「体育」と違うのは、乗馬・剣術・槍術など戦いのための技術も学ぶことにあります。
彼らは熟練と共に集団で訓練を受け始めることになり、実践に近い状態での訓練に進みます


12歳~
より大きな場所(宮廷など)に場所が移ったら、「小姓」から「騎士見習(従騎士)」に格上げされます。
交代で領主の食事の給仕、馬の世話、馬具の整備、さらに領主がトーナメントや戦闘に赴く場合には、その装具と武具の管理、出陣前には領主に甲冑を着せる手伝いなどが主な仕事です。

そして訓練も前よりもより実践的な訓練を受けることになります。
なんといっても、騎士は体力が命です。
数時間、50ポンド(22.5キロ)の鎖帷子を着て、さらに走り回ったり武器を振り回さなければならないのですから。
勿論、力も大事です。
重い剣を振り回し、槍を小脇に抱えてダッシュし、斧を振り上げて相手に強烈な一撃を与えなければならないのですから。

まず彼等は、甲冑を着けずに徒歩や普段着(勿論、運動着)のままで武具を扱う事からスタートしました。
まだこの段階では正式な武器は貰えず、鉄をはめた棍棒が彼等の武器でした。
なので、戦闘訓練以外は実践においては、そうした棍棒を振り回して戦っていたことでしょう。

こうした訓練は、合同で行われました。そうすることで、騎士としての同胞意識、連帯感を強めたのですから。

さて、戦闘技術以外にも騎士が身に付けるものは沢山あります。
肉の切り分け方、食卓での給仕の仕方、舞踏、雅な作法の練習、狩猟、祝宴など。
後世になると、これに紋章学の基礎が必修となりました。
でないと、どこの誰と戦うか分かりませんからね。(まあ、一騎討ちを行うのはトーナメントぐらいで、実際の戦いで行うことはほとんどありません)
また、なかには音楽や文学などの教養を身に付けた者もいます。
さらには教会にわざわざ言って、文字の読み書きを習った人もいたようです。
なんといっても、当時の識字率は恐ろしく低く、文化活動のほとんどは聖職者が独占していたようなものですから。

10代後半~20代前半
能力が認められ、またそれなりに騎士として自立していくだけの財力があると、晴れて騎士に叙されます。


…しかし、騎士としての身分とそれに伴う出費を賄うだけの収入が無い場合には、数年間領地を持たないバチェラー騎士のまんまです。
なかには、生涯騎士にならなかった(なれなかった)人もいます。
しかし、こういう騎士が多かったのもまた事実です。
何故なら…
領地や財産相続権は長子相続が基本だからです。
長男は父親の領地、財産、爵位などをそのまんま引き継げる事は出来ます。
だから、騎士になるスピードは早いのです。

さてさて、次男、三男が出世していくにはどうすればいいのか。
聖職者になってひたすら猛勉強と実家のバックアップにより出世か、トーナメントに出て武勇を上げてどこかの騎士団か領主に召し抱えられるか、莫大な遺産を持った女性相続人や未亡人と結婚するなどです。



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