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わたしは自分がなにを感じ―なにを考え-ているかを書いてみたいと思う(キケロ)
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皇帝フリードルムの手記

一体何日ぶりになるのやら―
とりあえず、二階に上がった我々は奇妙な儀式の一式を見つけた。
雄羊の短刀だの、山羊の仮面だの…。
仕方がないので、それを持ったままウロウロしていた所、ちょうどいい所に羊のマークのある扉があった。

それも普通の鍵を使うのではなく、何かを突き刺す形で開閉しているようだった。
言うまでもなく、我等は短刀をその口に刺してみた。

開いた先には左右に分かれ道があり、左右の通路の突き当りには鉄格子がある。ここは開かないようだ。
階段を登ってみると、そこにはバルコニーになっており、吹き抜けから下の様子が見えた。
下には祭壇があるようだ。

下に下りて祭壇を調べてみると、ルーン文字と悪魔の小像が掘り込まれた巨大な石がせり上がっていた。
グロテスクな像は奇怪な儀式の様子を描き、真っ赤な染料がその表面を染めていた。
その残忍な彫り物は恐ろしい物語を伝え、その神聖ならざる意味に冷たい静けさを与えていた。
その彫像は、ひとたびは城に備わっていたケルト風の魅力を全く消し去り、リアルで恐ろしい悪夢によって清らかさは全て失われてしまった。
汚れた石版を探ってみると、祭壇の中に押し込むことが出来るスイッチのような三つの特別なシンボルが見つかった。
そのシンボルはそれぞれ炎の宝珠、山羊の頭、杖だった。
出鱈目に押してみても、全く反応はない。

下手に押したら爆発するのではないか、と内心不安だったがそんな事はなかった。


結局何の手がかりも無いので、何かヒントになりそうなものはないかと再び城中を探索する事にした。

まだいっていなかった場所がある。

そこは不気味な―何か不吉なものが潜んでいるような、地下室のある地下二階だ。


だが、ここで怖じ気づいて何もしないわけにもいかぬ。


二階に下りると、紫色と緑色のドロドロとした粘着性物質が床で蠢いていた。
スライムか―

厄介だ。

こやつらは獲物がきたらベチョリと落ちてきて張り付き、標的を溶かして自分の養分とする、厄介な生き物だ。
鎧なども意味をなさない。
一度取り込まれたり、吸い付かれたりしたら最後、こやつらに消化されてしまう。

さらに、剣で斬りつけようが槍で貫こうが、鈍器で殴りつけようがこやつらの粘膜は傷つかないのだ。
ただ、火(松明などのもの)か魔法攻撃でなければ核を破壊するしか、撃破方法はない。

ドラ●エのあの可愛いスライムとは全然違うのだ。


というわけで、あいかわらず「かくれる→魔法連射」の要領で我々は地下室を探索した。

途中薄気味悪い扉を見つけた。
開けようと試みたが、一寸たりとも動かなかった。

その扉には黒い鉄製のしゃれこうべが表面につけられている。
まるで通路をにらみつけているようで、目のところにはかなり深い穴が開いている。
まるで、昔は一組の宝石が埋め込まれているようだった。
おそらく2つの宝珠を眼窩に入れれば、開くのではないだろうか。

その扉の隣りの部屋で、先程の祭壇の鍵を解くヒントを見つけた。

本だ。
分厚い、羊皮紙がびっしりつまった書だ。
表面には純金製の雄羊のエンブレムがついている。


そう思い、二階にある祭壇まで向かった。

祭壇の上で古代の本を開き、その文字を読み始めた。
「一夜目に雄羊、次なるもまた雄羊、祭壇の上、輝く光に三なるものを求め、四なる夜の杖、五つに再び魔の光、これ祭壇を地に沈め夜に花開かん!」

本の腐敗がひどく、ページをめくると崩れ落ちてしまった。


オズワルド「なるほど…この順番で押せばよいのですな」

とりあえず、何かに備えるため、オズワルドが見守る中余は先程の手順でボタンを押していく事にした―

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